解決事例・婚前契約書の作成
2024年12月21日 02:03
1 ご依頼の経緯
Aさんは、Bさんとの結婚を控えており、結婚の準備を進める中で、会社員として共働きのAさんとBさんが、もしも万が一、早期に離婚することになってしまった場合、特にお互いの財産や収入の関係について、漠然とした不安をもっておられました。
そこでAさん自身でもインターネットなどで調べていましたが、婚前契約書(プレナップ)を作成することで、財産分与などにお互いの財産関係について、あらかじめルールを明確にしておきたい、との考えをもちました。
ただ、入籍・結婚式の準備など忙しいスケジュールの中で、自身では婚前契約書の作成の仕方がよく分からず、仮に自身で作成したとしても記載内容に問題ないのか不安だ、ということで、当事務所に相談に来られました。
2 当事務所の対応
Aさんのお話を伺い、婚前契約書を作成することとし、AさんBさん両者の財産関係や婚姻中の収入・支出の取扱いについて、婚前契約書の条項に具体的に盛り込むことで、明確なルールを文章にしました。
その他、家事の分担など、お互いに守ってほしい内容についても婚前契約書の条項に含めることにしました。
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婚前契約書については、契約書に記載をすれば全て有効になるとは限らず、どこまで法的効力が認められるかという点はありますが(特に財産以外の事柄)、婚前契約書を作成する過程でしっかり将来に向けて話し合うことや、出来上がったルールによって、夫婦間で相互理解が深まることや離婚問題の長期化防止につながる可能性があると言えます。
離婚の際の財産分与(例えば、所有不動産や自身が経営する会社株式の取扱いなど)の問題にも一定の対策を講ずることが可能です。
婚前契約書の作成を弁護士に依頼する場合の弁護士費用相場は、簡易のもので10万円~となっています。
当事務所では、各種契約書類の作成・チェック等の対応を日常業務として行っております。ご希望の方は当事務所のお問合せフォームからご連絡下さい。